2002年08月12日

『タイムマシン』

正直あんましおもしろくない。
まず、タイムスリップがテーマなのに、時間移動が大したことなかった。1899年→4年前→1899年→2030年→206?年→80万年後→99万年後→80万年後って、書くと多いように見えるが、80万年後の世界以外はちょっと寄ったにすぎない。2030年は図書館に行っただけだったし、206?年は月崩壊の渦中で即逃走。99万年後は見ただけでマシンから降りもしなかった。
タイムスリップものやるんやったら、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』を超えなきゃダメで、これがひとつの指針なワケ。この作品は変わってしまった過去を元に戻す話で、元に戻したと思ったら、少し良い現実になってたっちゅうスパイスが利いてた。『タイムマシン』の方は、過去が変えられないことが動機で未来に行く話。だから未来へ進むばっかりだし、主人公の行動で何かが変わったりすることもない…。
んで、80万年後に行ったらそこは『猿の惑星』でした。まったくまんま。しかもここまで来るのに時間を喰ってしまった為に展開早っ! 目覚めて半日後には社会構造を理解して、その日の夜にすでに敵地へ侵入。ラスボスと対決して大団円となるまで2日とかかっていない。
結局、過去を変えられない理由が解明されないままだから、一旦最悪の未来を見た主人公が80万年後に戻ってとった行動は、やっぱり未来を変えることにはならないワケで、そうすると主人公の行動はまったく無駄なのでは?
過去への固執を捨て未来に生きると結論付けたつもりなのだろうが、過去と向き合って現実で生きるのでなければ、解決したことにはならないのでは?
納得できないことで消化不良気味のすっきりしない映画。痛いのは、それを議論する程の衝撃的な映画でもないってこと。よく作り込んでいるのに、全体的に小さくまとまっていて迫力不足は否めない。監督の力不足。H.G.ウェルズの曾孫だかなんだか知らんが、ダメなものはダメ。
良かったのは、時代を超越した科学の産物なのに、踏み台だけが何故か手動のタイムマシンのデザインと、オーランド・ジョーンズ演じるニューヨーク図書館のホログラム・ナビ。この2つは割と好きだったな。
結論……『A.I.』+『猿の惑星』ー迫力・派手な演出。


次は『ピンポン』と『猫の恩返し』を予定しているので、そちらに期待しよう。
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