2002年08月14日

『ピンポン』

最近やっと嫌いでなくなってきた窪塚洋介のあまりの原作通りのビジュアルに、かなりの期待感を持っていた。
この映画、キャラクター勝負って感もあるが、ぺコ&スマイルはあんまし好きになれなかった。ビジュアルは気に入ってたのに、あんまし活躍の場が与えられず残念だったのはチャイナ。逆にスンゴい気に入ってるのはドラゴン。普段の恐いくらいに優しい物言いと、試合中の怒声とのギャップといい、細かい顔面演技。後で歌舞伎役者と聞いて納得。夏木マリのオババも良かったな。問題なのは竹中直人。もう竹中直人はこの手の映画に出まくってていっつも同じ演技。正直ウルサい。余計な芝居しすぎでウンザリさせられた。キャプテンの大田の方が笑えたし。大田オイシすぎる。
内容の方で言うと、映画の主役はぺコだが、物語はやっぱりスマイルを中心に展開していくんよね。ぺコはラケットを焼捨て、アクマは退部覚悟でスマイルに挑むのだが、この時のぺコの堕落ぶりをもっと丁寧に描いて欲しかった。その後の復活劇をより際立たせるためにも、臭いくらい落とすべきなのだが、意外に中途半端でちょっと残念。
あと、最後の写真はもっと笑っていても良いのになぁ。表情が確認できなかった。
さらに言うなら、敗退後のチャイナがあっさり解説役にまわっているのもどうかと。チャイナはそんなに安穏としていられないハズだぞ。もともと表情薄いが、それでももっと苦渋と厳しさをもった顔しててもおかしくない。でないなら、ぺコに負けたトコで、ドラゴン同様心が解放される演出があっても良かったなと。
とはいっても全体的に良く出来た作品で、素直に楽しめた。音楽も最高。ロッカールームで羽根が枯れるシーンは秀逸だし、白光に包まれるぺコvsドラゴンの幻想的なシーンもとっても素敵だった。
他にも憎い演出が随所に光ってた。冒頭のぺコの頭を映さない川飛び込みのシーンが、今度は長髪を曝して、再び物語中盤で繰り返されることで、物語の転換点たるこのシーンを強く印象づけることにも成功していたしな。(このブレットタイムのシーン、警官が消えてるゾ)
ところで、トイレの落書きが気になったのだが、もしかして松本太洋が描いたなんてことは…?