2004年03月15日

『イノセンス』

を観てきましたよ。
はっきり言ってダメ。おもしろくなかった。
実写で製作した前作『アヴァロン』はダメダメだったが、今度はアニメだってんで期待していたのに残念ですわい。
Production I.G.の作画はすんごく精巧なんだけど、表情がなくて空間が均等になりすぎちゃうんだよね。人形や現実と非現実なんかをテーマにしているから、あれは演出なんだと言うのかも知れんが、あの画面を見続けるのは、はっきりいって飽きる。聞き慣れたハズの聖書や古典の引用までウザったく聞こえてきたよ。

中華風の祭りのシーンは、『平成たぬき合戦ぽんぽこ』を連想させたな。作画力は作品を決して良くしない良い例だ。時間かかったろうなと思われる細かい描写…その作画が細かければ細かい程、画面に力がなくなってしまっていると感じた。まぁ、映画としてはここは次の小難しい下りの中休みなんで、これもまた演出だと言うのかも知れんが、欠伸が出たよ。
『マトリックス』が当たり前になった今となっては、もはやいかなるすごい技術を見せられても、さほどに驚きもしない。客は映像技術が見たくて映画見てるのじゃないわけで、それが良い作品であれば、アナログなクレイアニメだって紙芝居だって構いやしないのだ。

イノセンス

内容自体はSACの1エピソード程度の代物だし、素子が出る意味はあったのかも疑問の残るところ。ラストの少女の声優が下手すぎだし(前作は坂本真綾だったが)。
テーマはほとんど同じなのに、『GHOST IN THE SHELL』ほどビビッドには伝わってこなかった。
バトーのキャラは確かに草薙素子ほど強いものではなかったかも知れないが、押井守にしてみれば、むしろ代弁者の素材としては、素子よりも扱いやすかったハズだと思われるのだが、前作で素子の内面に迫ったのに比べると、バトーの内面への迫り方のキレは良くなかったように思われる。
バトーが海にダイブするところが描かれていなかったが、前作ではとても象徴的なシーンだっただけに、あっさり過ぎた感があったし。

原作知ってるオイラにはすんなり内容解ったけれど、原作知らない人は、果たして事件の内容が理解できたか疑問だな。言葉の意味にとらわれれば、容易にストーリーを見失いそうな感じだったな。

イノセンス

このシーンの走りがとても異和感があった。小走りで男っぽくない走りで、何だこりゃってな走りだったな。