2004年07月27日

『キング・アーサー』

予告編の映像以外の予備知識がまったくナシで観てきました。内容は伝説のアーサー王の話ではなく、アーサー王伝説誕生の土台がローマ兵のアルトリウスにあるという説に基づいた実在のアーサーを描いたもので、想像していたものと随分違ったものだった。子供の頃に夢中になった映画『エクスカリバー』(1981)の印象だけを胸に観に行ったら、全然違うじゃないですか。予告編の構成とナレーションにはものすごいダマされたな。

『キング・アーサー』

地味な俳優ばかりなので『トロイ』に比べるとやや華がないようだが、それでも作りがしっかりしているので、見応えは十分。特に氷上の戦いは圧巻。印象としては『ブレイブハート』に近いかも。

『キング・アーサー』

ただ、やはりアーサー王伝説を期待して来た客にしてみれば、マーリンや円卓の騎士が単なる脇役とされていることや、実在のアーサーの話とあって、聖杯もイゾルデも出てこないのはのが何とも残念。唯一、王妃グウィネヴィアをめぐるアーサーとランスロットの三角関係だけは残してくれているので、これで我慢しなくてはいけないのはさびしい限りだ。
では、一般向けかというとそうでもない。『キング・アーサー』と題しながら、主人公のアーサーはローマの1兵士だし、サクソンやブリテンと聞いても歴史に詳しくなければ、状況を把握できないだろう。さらにマーリン率いる勢力は蛮族のようにしか見えず、ラストに何でアーサーが王様になっちゃうのか理解できないのじゃないかとも思われた。
ではおもしろくなかったかと言うとそうでもなくて、こういう映画にしては138分というのは短いが、よく練れた脚本で逆に、武器・鎧などの小道具もキマっていたし、キャラの描き方も良い。特にダゴネットとブラット・ピッド似のサクソン王の息子が気に入った。