2004年08月22日
ナディア・コマネチ
adidasのCMでナディア・コマネチが出ていて感動した。
オイラが体操を見るきっかけになったのもナディア・コマネチの演技に感動したからで、彼女がいなかったら、このすばらしい競技を見て楽しむ今の自分はなかったろう。子供の頃にテレビで見た彼女の演技は今もって記憶に残っている。
しかして昨今の体操はどうか。
体操競技の採点制度って難しい。
子供の頃はまったく理解できず、失敗した選手がミスのない選手よりも点数が高くなるのが不思議だった。技の難易度で演技価値点が決まり、難易度の低い技ばかりで構成されると、演技価値点が10点よりも低くなるので、ミスがまったくなくても10点は取れない。従って難易度の低い技の構成でミスがないよりも、難易度の高い技でミスして減点された方が点数が高いことになるわけだ。しかし、この仕組みと、年々技の難易度が高くなる傾向なあることで、体操競技で10点満点を見られることはなくなった。
選手は皆高得点を習って、減点覚悟で難易度の高い技に挑み、結果、得点のみを追及するため、演技全体の精度は落ちる一方。姿勢の美しさや、バランス、リズム、技と技の間の演技等々の質が低下しているのは否めない。
体操は、競技としてのバランスが崩れ始めているように感じてならない。
オイラは純粋な観戦者で体操界に詳しいわけではないので、それが、人間の身体能力を技の難易度が超えはじめているものか、あるいは、選手の質が落ちているせいなのかはわからない。けれど、ミスが多いことは事実で、各選手もコーチもより高い難易度の技を求めているし、競技全体の進む方向も概ねそちらに向かいつつあると感じる。
子供の頃、体操のことを知らなくてもナディア・コマネチの演技を見て純粋にすごいと思ったものだが、今は10点満点を見ることもない。採点のシステムが間違っているものか、技の難易度設定が間違っているのか、オイラにはわからないが、このまま進むと体操という競技がとてもおもしろくないものになっていきそうな、言い知れぬ不安を覚える。
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- at 12:47