2004年09月01日

『MIND GAME』

観てきました。

MIND GAME

良かった…。
はじめ、映画化の話を聞いた時には、この原作の炸裂感を超えられるものかと訝しんだが、湯浅政明が監督やると知って大いに期待していた。劇場版『クレヨンしんちゃん』シリーズは大のお気に入りなのでね。湯浅政明ならば必ず期待以上のものにしてくるだろうとは思っていたさ。
昨今のアニメ・マンガの実写化や、先の『スチーム・ボーイ』などのような視覚的リアリティ重視の方向性を快く思っていなかっただけに、これに逆行する『MIND GAME』のあり方には、諸手を挙げて喝采を送りたい思いだ。ものを忠実に綿密な作画で描くことがリアリティを生むだなんて、絵画畑で育ってきたオイラとしては、否定も笑いもしないが、全く的外れな感じに思えるのよね。

前半はほとんど原作まんまで、あれってカット割もほとんど同じなんじゃないのかなぁ。ちょっとヤクザの1人1人にドラマが加味されててさらにイイ感じやったけどね。後半は大分はしょったというか、原作では最後まで爆走して、信じきった挙句ハッピーエンドにまで突っ走ってるんだけれど、映画の方は、もう少し現実の力が強くって、ぶち当たっている瞬間で終わってたのが大きな違い。そのあたりが湯浅政明の言いたい部だったのかも知れないな。

ロビン西の原作はものすごいペンさばきで、描きなぐったようなスピード感があったけど、アニメの作画は工程上、きれいになっちゃうからね。画の点で原作よりも落ち着いちゃっているんだけれど、音楽がそれを補っていたね。パワーみなぎるサウンドが画に勢いをつけともすれば原作以上の迫力や躍動感に溢れていた。これは劇場で見なくては、劇場で見てこその作品だと思えた。もちろんDVD出たら即買いだけれどね。

あぁ、それと森本晃司と菅野よう子、からんでましたね。エンドロールで見つけました。菅野よう子はピアノ演奏で参加とのこと。