2004年09月07日

『ヴァン・ヘルシング』(ネタバレ注意)

ヴァン・ヘルシング
いわゆるジェットコースタームービーなワケで、多くを望んではいけない映画なのかも知れない。
だがこの物足りなさは何だろうか。
コンセプト的には『リーグ・オブ・レジェンド』に近いが、キャラの作り込みが弱く、CGや動きといった絵的なものにしか面白味を求められないからだろうか。
3人の女吸血鬼が一人一人に性格の描き分けがされてないのはもったいない。序盤散々期待させた発明武器が、連射弓と閃光爆弾のみってのも残念だったし、ジェットコースタームービーなら、それらしくハッピーエンドで終わっても欲しかった。おもしろかったのは村での女吸血鬼との対戦あたりまでで、後半はだんだん尻窄み。前半の伏線を処理できずに終わった感が強かったな。
ドラキュラ伯爵の苦悩が、卵を産んだ最初の花嫁に起因しているようだがそこは描かれず、何故卵が孵らないのかも不明。フランケンが必要な設定も不十分。ヘルシングの過去も引っ張った割には言葉だけの説明でインパクトが薄い(シリーズものでまだ全部を明かせないってんんなら納得できるが…)。ウルフマンが吸血鬼の天敵だとする説明はなんだか強引すぎて理解不能。だいたいウルフマンってのもどうかな…。狼男って言って欲しいよな。
何だか材料をいっぱい用意した割には全部を料理しきれず終わっちゃったようで、すっきりしない。娯楽作品ならば、もっと突き抜けた痛快感があっても良さそうなものなのに、変に深みを持たせようと説明が多くてリズムが悪い、なんとも無様な作品だった。何でこれがこんなに売れているんだろうか…。
ヴァン・ヘルシング