2005年02月09日

『アレキサンダー』

アレキサンダー

いまいち…。

何だろう、この脱力感は…。
オリバー・ストーンの描いたアレキサンダーは負の動機に満ち満ちていて、ちっとも魅力的じゃない。多少そういう要素もあっったろうが、どうにも偏り過ぎで強引すぎるように思われてならない。
そんな負の動機だけで「世界の果て」といわれたインドにまで来れないって。彼には憧れと使命感という強烈な欲求に突き動かされていたからこそ、かくも遠方の地にまで遠征し続けたはずだ。
史実とも大分異なる趣きも多く、納得しかねる内容だった。
男色を恥じたり隠したりするのもおかしいし(1度もベッドシーンがないのは不自然すぎないか?見たかないけど…)、何人も妾女がいて庶子も生ませていたはずだが、まったく触れない。女に興味がなく男色を好み背徳感を持っているアレキサンダーの人物像には、非常に歪められたものを感じた。

これってもしかして、自己中な正義振りかざして他国を侵略し、自国民の厭戦ムードにも気づかず猛進してしまうどこかの国の大統領に対するアンチ映画なのか?

『ブレイブハート』『ラストサムライ』『トロイ』『キング・アーサー』と、大戦争映画を見ると、大抵見終わっても興奮が覚めやらないものなのだが、この映画はまったく高揚感を楽しめなかった。

アレキサンダー

それにしても…
まったく予備知識なしで見に行っちゃったんで、オープニングでいきなりアンソニー・ホプキンス出てきてビックリ。さらにヴァル・キルマーもフィリッポス2世役で出てたのだけれど、こちらはエンドロールで名前出てくるまで気がつかなかったわい。
あと、美術下手すぎ。装飾品の配置おかしいでしょう。ロケは良かったけどバビロン都市の遠景なんかまったく絵だったものな。そこ手を抜いちゃイカんでしょう。