2005年05月15日

『キングダム・オブ・ヘブン』

キングダム・オブ・ヘブン

リドリー・スコットの手腕に感服。
最近の戦争映画にありがちなCGの姿がまったく見られない。圧倒的なリアル感はまさに圧巻。これ城壁や櫓、投石機の類いってみんな実物造ったのか?リドリー・スコットならあり得る。戦闘時のハイスピードカメラも小気味良い。145分があっという間に感じられた。

設定・ストーリーはほぼ史実に忠実で脚色は少な目。
攻城戦とはいえ、圧倒的な兵力差の前に陥落は必至。歴史の教科書ではあっっけなく陥落したとしか記述がない戦いだし、これは絶望的な戦いで英雄的な最期を遂げる話なんだと思ったら、もの凄い激戦。手に汗握るその迫力に興奮させられっぱなしだった。

オーランド・ブルームへの評価は分かれるところだろうが、さほど悪い印象は受けなかった。少々表情に乏しい感は否めないがね。わかりやすい演技をしない演出なのか?
脇を固めるのは、リーアム・ニーソンやらジェレミー・アイアンズ、『ブレイブ・ハート』のブレンダン・グリーソンなど、結構知った顔ぶれが多いが、やっぱり地味な感は否めないかな。
あと予備知識なしで観にいったので、顔出しなしのエルサレム王役で、『ファイト・クラブ』のエドワード・ノートンが出ているが、まったく気がつかなかった(わかる人なんていないでしょう)。

父親の存在、貫こうとした意志、描こうとしたテーマは高潔で澱みがない。美術は素晴らしく、戦闘は迫力抜群。敵将との出会う話もイイ。歴史に抵抗感がなければ充分に楽しめる作品だと思われた。