2005年07月03日

新日曜美術館『国宝伝源頼朝像の謎を追う』

伝源頼朝像
伝源頼朝像 143.0×112.8cm  絹本著色 (京都 神護寺蔵)

ほとんどの日本人が、教科書等でそうだと教えられ、源頼朝(1147〜1199)だと思っている肖像画が、実はそうではないとの説が最近出ているらしいです。オイラも少し前から話には聞いてはいたが、詳細を知らずにいたので、今日の『新日曜美術館』は非常に興味深いものだった。
もちろん本物は見たことはないのだが、オイラはどこかの展覧会で、高名な日本画家が描いたこの源頼朝と平重盛像の模写を見たことがある。描画の素晴らしさも然ることながら、その圧倒的な存在感は尋常ではなかったのを覚えている。
絵画としては国宝級だが(実際に国宝だけど)、源頼朝像としてどうか、と言われると確かに武士の顔としては凛々し過ぎる。端正な顔立ちに澄ました表情の美男子と、鎌倉武士の野性味というイメージが確かに噛み合ない。源頼朝は小柄で顔が大きいとの記述もあるそうだが、細かい顔の特徴についてはよくわかっていないようだ。番組では似てる似てないの論旨で、甲斐善光寺の木造源頼朝坐像を挙げていたが、これは、現存する最古の源頼朝像で、体内の銘から、鎌倉時代に作られ、さらに源頼朝として作られたことが明白な肖像なのだそうだ。こちらの方が武士の頭領というイメージに近いように思われる。

木造源頼朝坐像

で、足利直義(1306〜1352)説なんかもあるそうだが、決定的ではなく、結局は誰だかわからんそうだ。何だよ、わかんないのかよ!と思ったが、タイトルは「謎を追う」であって解明されたとは一言も言っていない。これは変な期待を持ちすぎたオイラが悪かったようだ……。

ちなみにオイラたちが教わった足利尊氏像(神奈川県立歴史博物館所蔵)も、今では騎馬武者像となっているそうだ。
足利尊氏像改め騎馬武者像

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