2006年01月30日

『オリバー・ツイスト』

オリバー・ツイスト

観てきました。

文豪チャールズ・ディケンズの名作が原作で、『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督の新作だ。ほとんど予備知識なしに観たが、おそらく原作では長く描かれているのだろう前半の、見事なまでの飛ばし方は小気味良かった。制作費80億円をうたうだけあって、セットも見応え充分。映画作りの匠の技を見たという感じだ。
テレビなどでは、主役を演じた12歳の子役バーニー・クラークの天才ぶりをアピールしていたが、オリバーは受身主体であんまり魅力を感じなかった。むしろ注目すべきは、ベン・キングスレー演じるこそ泥少年たちの元締めフェイギンというキャラクターだ。
孤児たちにスリを仕込んで働かせている悪党なのだが、少年たちには好々爺のような表情で接し、オリバーを(稼げると)見込んで親切にしてくれる。善悪二つの顔が入り交じった何とも言えない魅力を持つ、このフェイギンという老人に感情移入して観る方がこの映画は楽しめるかもしれない。

ベン・キングスレーって誰だ、と思って調べてみたら、『サンダーバード』でスキンヘッドの悪役演じていた人だ。うわぁ、全然わからなかったな。『ガンジー』も彼か。

結局、オリバーが頑固にイイ子でいることを押し通したために、小悪党どもの生活を破綻させてしまったようにも見え、嘆声な顔立ちのこの少年が悪魔の子のように感じられたのだが、それはオイラの心が純粋でないからなのか?
感動したか、と言われると正直感動はしなかったが、観て損したとは思わない。そんな作品だった……かな。