2007年11月05日

川井憲次コンサート2007 Cinema Symphony

行って参りました。
『川井憲次コンサート2007 Cinema Symphony』。

会場はパシフィコ横浜・国立大ホールで、チケットは全席指定の9,450円。と半端ではないお値段。

ゲストは坂本美雨、児島由美に、『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』『イノセンス』で参加した民謡の西田社中に太鼓の茂戸藤浩司、さらに『アヴァロン』に参加したソプラノ歌手エルジビエタ・トワルニッカをポーランドからわざわざ呼び寄せたという。
ゲストも然ることながら、総勢100名を超えるフルオーケストラで、混声合唱団に民謡歌手たち、太鼓やらエレキベースやピアノにキーボード、パーカッションや電子電気楽器など所狭しと犇めき合った舞台。これだけの人員を配したコンサートは勿論始めてだが、川井憲次の幅広い楽曲を演奏するにはこれほどの設備が必要なのだろう。然もありなんといった感じ。

久しぶりに魂震えたね。
西田社中と茂戸藤浩司の太鼓が生で聴けたのは最高だった。ほぼコレ目的だったからね。

オイラは『イノセンス』よりも『GHOST IN THE SHELL』の方が圧倒的に好みで、今でも集中力を研ぎ澄ます際に良く聴いているのだが、あれは完全にエフェクトの産物だと思っていたよ。
コンサートでは西田社中の中年女性連が十数人、着物姿で舞台全面に横並び歌い上げたのだが、あの音声は加工されたものではなく、ほぼそのまんまなのな。驚いた。
人間の声って発声方法であそこまで機械音のようになってしまうのだなと感心一入。
さらにこの独特の歌声に太鼓の響きが加わると、一種特殊な空間に引きずりこまれたかのような錯覚に襲われる。何かの宗教儀式で神秘的な体験でもしたような感覚で、何か現実離れした所へ意識をもっていかれた。

川井憲次っていつの間にか普通に存在していて、その起源も知らず、意識したのはやっぱり『パトレイバー』からだったのだが、実は『紅い眼鏡』で、それとは知らずにかなり初期にオイラは川井憲次の音楽を聴いていたのだ。中学生の時、押井守の実写作品と聞いて『紅い眼鏡』をでレンタルし、ダビングして何度も見ていて「1995年夏、人々は解けかかったアスファルトの上を己が足跡を刻印しつつ歩いていた…ひどく暑い」というセリフを気に入って今でも空で言える程なのでが、もちろんあの音楽は大好きだったが、なぜか『パトレイバー』で意識するまで川井憲次という存在を認知してこなかった。オイラとしたことがなんたる不覚。今回のパンフで、『紅い眼鏡』が川井憲次が始めて音楽担当をした作品だと知り、しばし興奮を覚えた。
で、今日のラストの曲が『紅い眼鏡』で、さらにアンコールが『パトレイバー』。なんとも憎い演出をしてくれる。バッチリハマりました。

今回で15年ぶりという川井憲次の1日限りのコンサート。川井憲次がもう2度とコンサートはやらないとは言い切れないが、これ程大規模なコンサートというのは多分2度とないのではないかと思われる。そんな貴重なコンサートを聴けたのは本当に幸運だったと言わねばなるまい。

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