2008年03月02日

『ジャンパー』

『ジャンパー』

今期最も期待の作品。

『X-MEN2』のオープニングのテレポート能力を持つミュータントが大統領官邸を襲うシーンがめっちゃカッコ良くって、あの映画はあの冒頭シーンが一番の見所だと語っていたものだが、つまりあの冒頭シーンだけで映画作っちゃったようなものでしょう。面白くないわけがない。

アクションは最高。ジャンプめっちゃカッコイイ。アクションシーン繋げただけで十分成立しちゃうくらい。この空間がゆがむ映像表現は『X-MEN2』のまんまだな。
このアクションは癖になるようで、何度見ても飽きない。ずっと見続けたい程。

基本的にこの主人公、自分の欲望のためにしか能力使っていない。テレビの災害事故のニュースで被害者が助けを求めていると聞いても、マーブルヒーローのように助けに行かず、軽く無視。不遇な少年時代だけでは、銀行の金盗んでリッチな暮らしをしている言い訳としては弱すぎる。ジャンパーを追っているサミュエル・L・ジャクソンの方に正義があるようにしか思えない。結局片思いだった娘とはデキちゃうし、能力使ってやりたい放題やってりゃあ、命を狙われても当たり前。観客だってちょっと懲らしめたくなってきていたハズだ。

ジャンパーを狙う組織のこともイマイチよくわかなない。サミュエル・L・ジャクソンは宗教的な目的(神の力を人が持つべきではない)であるかのようなことを言っていたが、サミュエル・L・ジャクソンをはじめ、メンバーには宗教色がまったく見られない。政府に顔が利き、科学技術や資金も豊富となると、それなりの大きな組織があろうかと思われるが、その目的は不明だ。営利目的だとしたら、能力者を捕らえて実験なんかして兵器の開発なんてのが王道だと思うのだが、サミュエル・L・ジャクソンは能力者を捕らえるとすぐに殺してしまい、死体も放置して帰ってしまうのだから、本当に宗教的な理由であるのかも知れない。

この能力には距離的な制限がまったくないらしく、イメージできる場所であれば世界中どこへでも飛びまわれるとあって、彼らは日本にもやって来る。ロケ地としては、銀座、渋谷、新宿の3つが確認できるが、もっとあるかも知れない。日本人としてはちょっとニヤっとしてしまうシーンだな。

ともかく圧倒的にアクションがカッコイイので、ストーリーや設定なんかはどうでもイイくらいなのだが、通して見ると、ジャンパーの存在理由や敵組織のことなど解決されていない要素が多く、一見、続編を前提としているようにも見えるのだが、それでいて謎は謎のまま、謎という要素としてギリギリ単作でも成立させているのが、非常に巧いと思われた。おそらく今回の興行成績を見て続編制作が決定されるのだろう。どっちに転んでもイイように作られているところに技を見た思いだ。

『ジャンパー』

このポスター『マトリックス』にしか見えんな…。